リユースパーツとリビルトパーツ

リユースパーツとリビルトパーツ

リユースパーツとリビルトパーツ

自動車部品リサイクルにおいて、最も基本的な考え方のひとつがリユース(再使用)です。有限である資源を使用するにあたり、その効率化を図るとともに再生産を行い、持続可能なシステムで循環させ利用していくという循環型社会の根底を支える考え方でもあります。かつて昭和初期の日本において、当然のように行われていた兄弟や親戚同士、あるいはご近所で衣類などを使いまわす「お下がり」という慣習も、れっきとしたリユースのひとつであると言えるでしょう。

廃車 手続き

自動車はひとまとまりのシステムであり、主要部品の一部が故障した場合、その機能や安全性全般が機能しなくなる不具合となる場合も珍しくなく、そのトラブルが重大であればあるほど、最悪のケースではその車両が廃車処分となることもあるものです。廃車は自動車という巨大な機械がゴミになることを意味しており、そのままでは大量の資源が失われるのと同時に、環境負荷を増大させていることが指摘されています。循環型社会においては、使用不能となった製品を安易に焼却したり埋め立てたりするのを回避することが求められますから、当然ここにリユースという概念が登場することになるわけです。

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自動車が起こした部品単位のトラブルに対処するうえで、不具合を起こした部品そのものが修理不能である場合、部品交換が必要になります。ここで使用される部品が新品である場合、当然それなりの費用が発生すると同時に、そこには真新しい資源が投入されることになります。自動車部品リサイクルという観点から見れば、ここで交換部品としてリユースパーツを使うことも合わせて考えるべきでしょう。何らかの理由で廃車となった他の自動車から取り外された健全な部品が、他の自動車の一部として正常に機能することが出来れば、そこに真新しいパーツを投入する必要はなくなり、資源が節約されるとともに、ユーザー側の費用負担も軽減されるというわけです。しかし、交換に使用されたリユースパーツは新品に比べて耐久性能が劣る傾向にあることは否めません。また、リユースパーツは価格が安い分なんの保証もされていない場合もあり、その利用に関する費用対効果を予想しにいという面から、ユーザー側に敬遠されることもしばしばです。

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リビルトパーツとは、簡単に言うとリユースパーツを再構築することによって、その性能面において新品と比して遜色ないものを作り出すことを意味しています。リユースパーツが単なる使い回しであるのに対し、リビルトパーツはパーツ単位の再整備が行われるため、特に耐久性能においてリユースパーツよりも優れている場合が多く、また品質保証などが付与されている反面、価格もリユースパーツより高価になりがちです。それでもたいていは新品部品よりも低価格である場合がほとんどで、性能面では新品と変わらないとあって、コストパフォーマンスに優れているのは確かなのですが、やはりユーザー側の視点に立つと、ある程度の費用負担が避けられないのであれば、いっそのこと新品部品を使ったほうが安心で良いという意識が生まれやすく、一般に普及しない原因ともなっています。

リユースパーツであれリビルトパーツであれ、日本の自動車市場で広く普及しているとは言えない現状です。日本の自動車市場が中古車を下取りして新車に乗り換えることを基本にしているように、日本の自動車ユーザーの多くは「新品」に対する信頼、安心感、ステータスといったものを重視する傾向があるようです。低価格に対するニーズは内在していることが明らかである以上、リユース、リビルトパーツの品質に統一規格が生まれ、保証体制の充実が図られる必要があると言えるでしょう。